ちょっといいはなし
新緑
俳句
プロフィール
リンク
HOME > 国語科教育 >
国語科教室
説明文の発問と発言の生かし方
back 矢印 矢印 next マーク一覧表に戻る スペース
スペース スペース

<説明文の発問と発言の生かし方>
「生きものはつながりの中に」(光村6年)23/4/29

1,説明文「生きものはつながりの中に」の発問
次の文章は、説明文「生きものはつながりの中に」(光村6上)の第一段落である。
<イヌ型ロボットを知っていますか。生き 物であるイヌの様子をよく観察して、そっくりな動きをするように作ってあります。 体内にコンピューターが入っていて、持ち主の声にこたえてしっぽをふるなど。とてもかわいいものです。でも、ロボットのイヌは本物のイヌとはちがいます。どこがちがうのでしょう。その違いを考えながら、生き物の特徴をさぐってみましょう。>
この文章をの発問例は三つである。
発問@ 何が書いていましたか。(事実を確かめることを目的とした発問)
発問A この段落はどんな働きをしますか。(興味を持たせる発問)
発問B 文章の工夫しているところを考えながら読みましょう。(考えを深める発問)
発問@は、答えにくい。ロボットのイヌがかわいいということを述べているようにみえる。ロボットのイヌと本物のイヌとの比べているようにもも読める。何が書いているのか分かりにくい文章である。
発問Aは「ロボットのイヌと本物のイヌとは違います。どこがちがうのでしょう」「そのちがいを考えながら、生き物の特徴を探ってみましょう」の文章から、問いをつなぐと興味が持てる。
発問例@Aは、授業をする上では大事である。しかし、「自分の考えを持つ」ことにはなっていないので、発問例Bのように工夫をする必要がある。
先ず、この段落は問題の提示をしてることを共通理解をする。その後、「工夫していること」に目を向けて読ませるようにすると、子どもによって答えに違いがでてくる。「生き物特徴」や「どこがちがうのでしょう」という問いの文章が分かりやすいことに気づかせたり説明をしながら、文章で工夫をしているところを見つけさせるからである。
また、考えを持たせるような問いには次のようなものがある。
・大事な文章を二つ以上見つけて線を引きなさい。
・イヌ型ロボットのことを話題にしたのはどうしてしょう。
・この段落の後にはどのような説明が続きますか。
このような発問をすることで、文章を考えて読み、次のような答えを書くようになる。

2,比べて読むことを考えを深める
文章の要旨をまとめるというのが、この教材の目的である。要旨とは筆者がこの文章で考えてほしいと願っていることを短くまとめる学習活動である。
大事な文章を見つけながら、筆者の言いたいことをまとめる指導をする。その後に、その感想をもとに学習を進めるようにする。その感想をもとに授業を進めるのである。
<この文章で、筆者は人間とロボットの比べながら生き物の特徴を見ている。わたしが興味を持ったのは、食べたものが体の一 部で働いているということです。そのよう に考えたことがなかったからです。 筆者の言いたいことは、人は大勢の人と つながっているということです。それと、自分の大切にするということです。>
この文を話題にして考えを交流させるのである。全員がこのような文章をまとめているので自分の考えをもとにして意見を交わすことで「考えを持ち表現する」の目的を到達するのである。次に示すのは、期待する発言例である。
○意見や考えを受け入れる発言例
ぼくも、同じ考えです。筆者の言いたいとは、自分の大切にするということで、つながっているという言い方がよかったと思います。
○考えを広げるために内容を補う発言例
ぼくは、イヌ型ロボットと本物のイヌの違いをくわしく書きました。生き物は子孫を残すことやとロボットは変化や成長しないということをもとにして文章をまとめるとよいと思いました。わたしは、生き物の特徴をまとめました。
二つの例を上げたが、この他にも、違いや同じを比べて書くとことで考えを深め広げることができる。

 
TOPへ
Copyright(c) 2007 絆ー365日 All Rights Reserved
アマゾン